当山は山号を遍照山 寺号を西福寺と号する京都東山総本山智積院を本山とする真言宗智山派の寺院です。
京都府南部、綴喜郡井手町玉水にあり奈良時代に創建された井堤寺より続く歴史を持ち、今もこの地で法灯を照らしています。
奈良時代に橘諸兄によって中興され橘氏の氏寺として栄えますが、幾多の戦乱と災害により失われます。江戸の元禄時代に当地が勧修寺宮の所領となって再建されました。
お寺の建つこの地は井手町玉水といい、そばを流れる玉川は山吹の名勝として、また蛙(かわず)も歌枕として古来より多くの歌人に愛されてきました。また、町内には小野小町の塚があり、小町は晩年は井堤寺にて過ごしたとされます。
江戸時代には茶碗師楽家が分家し、この地で窯を開き玉水焼を起こし、奈良時代から文化の栄えた古の町です。
京都府南部にて真言宗のお寺をお探しの方、ご連絡ください。
特別展「神仏習合 御流神道玉水流と神道灌頂」
特別展「神仏習合 御流神道玉水流と神道灌頂」を下記の期間、開催いたします。詳細は特別展ページにて
日 時 11月22〜24日 9〜16時
拝観料 800円
西福寺関連書籍『神道資料の調査と研究T 神道灌頂玉水流と西福寺』が刊行されました
当山での十数年に渡る聖教調査の成果として臨川書店より
『寺院文献資料学の新展開 第十巻 神道資料の調査と研究T 神道灌頂玉水流と西福寺』
が刊行されました。(価格 26400円(税込)
玉水流とは江戸時代中期に中興活濟上人によって西福寺で開かれた真言宗の神道です。当書籍では江戸時代の神仏習合の世界観を余すところなく紹介いたしております。
画像はamazonより引用
目次
総論 伊藤聡
論文篇
第一章 両部神道の歴史と玉水流・・・伊藤聡
第二章 西福寺とその周辺―附、関連年表・・・八幡尭文
第三章 神道灌頂道場の荘厳―西福寺所蔵支具類の検討から・・・鈴木英之
第四章 御流神道玉水流『御流神道横印信集』の形成―『神道印信類聚 大師流』との比較を通じて・・・大東敬明
第五章 神道灌頂再現考―正通寺蔵「神祇灌頂軌」を基として・・・稲谷祐慈
目録・翻刻篇
《特論》玉水流資料総覧攷・・・中山一麿
玉水流資料集・・・中山一麿・木下佳美・大東敬明
凡例
目録・解説
西福寺
高幡不動尊金剛寺
(附)西福寺所蔵 神道灌頂関連掛幅
翻刻
『西福寺後住願書草案』翻刻
『乍恐書付を以奉願上候』翻刻
『譲証文之事』翻刻
『〔神道灌頂執行願い出文書三通写し〕』翻刻
『神道諸作法并口伝等聞書』翻刻
『神道灌頂西福密寺記録』翻刻
『城州淀勝寿院快弁上人伝』翻刻
「過去帳并序 西福寺」抜粋 附「西福寺活済上人之伝」翻刻
『摩尼遍照山西福教寺来縁起巻』翻刻
「西福寺本堂半鐘刻銘」翻刻
「活済位牌厨子刻銘」翻刻
「実済位牌銘文」翻刻
「賢済位牌銘文」翻刻
資料紹介
凡例
高幡不動尊金剛寺蔵『御流神道口決』翻刻・解題
遍照山西福寺蔵『御流神道灌頂用意』翻刻・解題
玉水流資料集 索引
執筆者略歴
監修 中山一麿
編者 伊藤聡
お知らせ
城陽市歴史民俗博物館の仏像特別展(10月23日〜12月19日)にて不動明王坐像・聖観世音菩薩が展示されました。(2021年12月27日)
愛染明王・如来荒神・地蔵菩薩・弘法大師を修復いたしました。(2021年7月8日)
不動明王坐像が京都府暫定登録文化財に登録されました。
- (2024/03/26)特別展「神仏習合 御流神道玉水流と神道灌頂」を更新しました
- (2022/03/05)歴代住職伝を更新しました